環境省は、福島県内の河川における放射性物質濃度の測定結果(速報)を公表した。同省では、東日本大震災を受け、被災地の公共用水域について緊急的に有害物質の水質モニタリング調査を実施しており、福島県内の河川については、水質と底質の放射性物質濃度もあわせて測定している。今回、国土交通省と連携して5月26日~29日に実施した調査の結果を公表した。それによると、河川の水質については、全29地点において、放射性ヨウ素、放射性セシウムともに不検出であった(検出限界値:10Bq/L)。また、河川の底質については、放射性ヨウ素が一部の地点で検出され、測定値は、不検出~65Bq/kg(乾泥)の幅があった(検出限界値:30Bq/kg)。また、放射性セシウムも全地点で検出され、測定値は、Cs-134が48~14,000Bq/kg(乾泥)、Cs-137が51~16,000Bq/kg(乾泥)の幅があった(検出限界値:30Bq/kg)。