環境省は、石綿による健康被害の救済に関する法律に基づき、(独)環境再生保全機構からの申出に対する医学的判定の結果を公表した。医学的判定は、環境大臣が毎月行うもので、今回は、平成23年12月26日に、医療費等に係る135件、特別遺族弔慰金等に係る31件の医学的判定を行った。その結果、1)医療費等の申請に係る135件のうち、石綿を吸入することにより指定疾病にかかったと判定(認定疾病と判定)されたのは71件、石綿を吸入することにより指定疾病にかかったのではないと判定(認定疾病でないと判定)されたものは25件、石綿を吸入することにより指定疾病にかかったかどうか判定できなかったもの(認定疾病かどうか判定できないもの(判定保留))は39件であった。2)特別遺族弔慰金等の請求に係る31件のうち、認定疾病と判定されたのは16件、認定疾病でないと判定されたものは9件、判定保留は6件であった。判定保留のものについては、(独)環境再生保全機構が、申請者又は医療機関に対して判定に必要な資料の提出を求め、再度判定を行うという。