大阪府は、平成23年度におけるダイオキシン類環境調査結果等を公表した。これは、ダイオキシン類による環境の汚染状況を経年的に把握・評価し施策に反映するため、同府及び大阪市等の各機関が実施したダイオキシン類環境調査及び同府内(大阪市等政令市、池田市等権限移譲市町村を除く)の事業者が実施したダイオキシン類濃度測定の結果をとりまとめたもの。調査の結果、大気、海域水質・底質、河川底質、地下水質及び土壌では、調査した全ての地点で、環境基準を達成していたが、河川水質3地点で環境基準を超過した。また、事業者が実施したダイオキシン類濃度測定では、排出ガス・排出水・燃え殻は全ての施設で排出基準に適合していたが、ばいじんは8施設(5事業場)で処理基準値を上回った。同府では今後も、環境基準を超過した河川について水質及び底質の調査を行い、原因究明や濃度変動の状況把握に努めるとともに、周辺事業所に対して排出基準遵守の監視指導を行うという。