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 味の素(株)、川崎工場に新排水処理設備を導入

発表日:2012.12.06


  味の素(株)は、同社の川崎工場に、排水中の窒素濃度を大幅に低減することのできる、新排水処理設備を導入したと発表した。今回導入した設備では、最新の排水処理技術、微生物脱窒素法(BDN法)を採用。これまでの排水処理方法では、窒素の一部を分解することができず、そのまま排出されていたが、新たなBDN法では、数種の微生物を使って窒素を分解することができる。これにより、排水の汚れを示す生物化学的酸素要求量(BOD)は10ppm以下、プランクトンなどの大量発生を引き起こす全窒素量(T-N)は5ppm以下となり、法規制値の15分の1を下回った。同設備で処理された排水は多摩川に排出され、有機物を分解した後に排出される汚泥は有機質肥料の原料として有効利用される。川崎工場にでは、今回の設備導入にあたり、工場全体で排水量削減の取り組みを行い、水を使わない洗浄法、洗浄頻度や時間の見直しなどにより排水量を約40%削減できたという。

情報源 味の素(株) プレスリリース
機関 味の素(株)
分野 ごみ・リサイクル
水・土壌環境
キーワード BOD | 味の素 | 排水処理 | 汚泥 | 窒素 | 有効利用 | 微生物脱窒素法 | BDN法
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