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湖沼や海域「COD」改善遠く 令和3年度公共用水域水質測定結果
発表日：2023.01.24
環境省は、水質汚濁防止法に基づき、令和3年度の公共用水域水質測定結果を公表した。測定項目は、カドミウム、全シアンといった人の健康の保護に関する項目（健康項目）と有機汚濁の代表的指標である生物化学的酸素要求量（BOD）又は化学的酸素要求量（COD）などの生活環境の保全に関する項目（生活環境項目）に大別される。今回、健康項目27項目での環境基準達成率は99.1%（前年度99.1%）と、ほぼ全ての地点で環境基準を達成した。生活環境項目のうち、BOD又はCODの環境基準達成率は、河川で93.1%（前年度93.5%）、湖沼で53.6%（前年度49.7%）、海域で78.6%（前年度80.7%）となり、生活環境項目については、水質汚濁防止法に基づく排水規制や下水道等の排水処理施設の整備等が推進され、河川の有機汚濁（BOD）は 90％以上の環境基準達成率を確保しているが、湖沼や海域の有機汚濁（COD）や、それと密接に関わる全窒素及び全燐による水質汚濁の改善には、なお努力が必要な状況にあるという。
