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 アメリカ環境保護庁、ディーゼルエンジンのクリーン化プログラムの成果を報告

発表日:2016.03.23


  アメリカ環境保護庁(EPA)は、同庁が実施しているディーゼルエンジンから排出される汚染物質を削減する助成プログラムの成果を報告した。ディーゼル汚染物質は、公衆衛生に著しい影響を及ぼし、早死や喘息の発作、学校の欠席や仕事の欠勤を増加させる原因となっている。こうした中、EPAは2008年にディーゼル排出削減法(DERA)プログラムを起ち上げ、旧式のディーゼルエンジンの改良や交換プロジェクトに助成してきた。その結果、これまでに窒素酸化物(NOx)を約33万5200トン、粒子状物質(PM)を約1万4700トン削減することができ、プロジェクトへの投資1ドルにつき最大13ドルの公衆衛生上の利益があると見積もられている。このほか、燃料消費を4億5000万ガロン、二酸化炭素(CO2)排出も480万トン削減した。アメリカ全土で未だ1000万台以上の旧式ディーゼルエンジンが使用されており、EPAは湾港や鉄道施設など深刻な汚染地域を優先し、今後もディーゼルエンジンのクリーン化を進めていくとしている。

情報源 アメリカ環境保護庁(EPA) プレスリリース
国・地域 アメリカ
機関 アメリカ環境保護庁(EPA)
分野 健康・化学物質 大気環境 環境総合
キーワード 窒素酸化物 | アメリカ環境保護庁 | EPA | 粒子状物質 | 汚染物質 | 健康影響 | ディーゼルエンジン
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