海外ニュース


 カナダとアメリカ、船舶の大気汚染対策で協働

発表日:2009.04.09


  カナダとアメリカの両国は、北アメリカ沿岸における排出規制海域(ECA)の設置について、国際海事機関(IMO)に共同提案した。この提案は、大気汚染やスモッグ、酸性雨を削減し、沿岸域及び内陸における人々の健康の増進を目的としたもの。大型船舶に対し、ECAの指定区域におけるNOxの80%削減、SOxの96%削減という厳しい基準を求めるとともに、粒子状物質の削減も求めている。カナダ政府は、3年前より両国の水産業や州政府、環境団体等の関係者と調整を開始。ECA提案は、7月のIMO委員会による審査を経て、2010年3月に正式採択が見込まれており、その後、カナダ政府は2001年カナダ海運法の下、関係規則の検討を始めるという。カナダのプレンティス環境大臣は、「この提案は、両国にとって、国境を越えた大気汚染及び人々の健康や生態系への影響を減少させる、極めて重要な共同行動だ」と評価し、今後に期待を寄せている。

情報源 カナダ環境省 プレスリリース
国・地域 カナダ
機関 カナダ環境省
分野 大気環境
キーワード 国際海事機関 | 船舶 | NOx | 酸性雨 | SOx | 大気汚染 | IMO | アメリカ | カナダ環境省 | 沿岸
関連ニュース

関連する環境技術