国際エネルギー機関(IEA)は、『世界エネルギー展望(World Energy Outlook)2011』の一部として、天然ガスの将来性を探る特別報告書『ガス黄金時代の開始か?(Are We Entering a Golden Age of Gas?)』を発表した。報告書は、供給増による価格低下、中国の需要増、原子力発電の低成長、道路輸送における利用増等の条件の下に、2035年には天然ガス利用が2010年に比べて50%以上増加し、世界エネルギー需要の4分の1を占めるというシナリオを提示。今後、天然ガス需要増に対応した開発と増産が成功するかどうかは、政府の政策選択、技術的能力、市場環境の如何にかかっていると述べ、期待される非在来型ガスの増産については、採掘法の環境影響の克服が必要としている。また、このシナリオでの長期的気温上昇は3.5℃以上になると予測し、上昇を2℃以下とするには、低炭素エネルギー源の利用拡大、エネルギー効率化、二酸化炭素回収・貯留(CCS)等の新技術の採用など、さらなる努力が必要と述べている。
情報源 | 国際エネルギー機関(IEA) プレスリリース |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 国際エネルギー機関(IEA) |
分野 | 大気環境 |
キーワード | CCS | CO2 | 天然ガス | 国際エネルギー機関 | IEA | エネルギー効率 | 低炭素 | エネルギー需要 | 世界エネルギー展望 |
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