概要:
基礎病理学は2001年4月に千葉大学医学部が大学院化する以前は、医学部附属肺癌研究施設病理研究部門として研究をしていました。その関係で、大学院化後も同第一臨床研究部門(呼吸器外科)および同第二臨床研究部門(呼吸器内科)と共同で肺癌を中心とした病理研究を行ってきました。今後も引き続きこの分野での研究に力を入れると共に、附属病院病理部と一体となって外科病理学分野でのより幅広い研究も行って行く方針です。
最近の研究としては、喫煙者の気道病変(喫煙者の気道にみられる病変と生物学的に正常の上皮との違いや遺伝子異常の蓄積が病変発生に及ぼす影響など)、腫瘍の神経内分泌分化(肺癌において神経内分泌分化を示す腫瘍の発現のメカニズムとその意味について)、淡明細胞を主体とする腺癌(淡明細胞を主体とする腺癌の特殊型である高分化胎児型腺癌の悪性度による区別や発生メカニズムなどについて) などがあります。
キーワード:
肺癌, 中皮腫, 神経内分泌腫瘍, 病理, 分子生物学