世界気象機関、データ分析から1995年6月のインド・チェラプンジの降雨を48時間降水量の世界記録と決定
発表日:2014.04.04
世界気象機関(WMO)は、1995年6月15・16日にインドのチェラプンジで降った2493mmの雨量を、48時間降水量の世界記録と断定した。従来の世界記録は、1958年4月にインド洋のレユニオン島で計測された2467mmだった。WMO気候委員会は、インド気象局の要請を受け、チェラプンジの降雨量について詳細な事後データ分析を行い、WMOの正式国際記録集「気象気候極値アーカイブ」への収載を決定した。チェラプンジはバングラデシュの平原地帯を望む高原に位置し、平均標高は1484m。夏のモンスーン低気圧と山岳地形との相互作用で長時間降雨が多く、1860年8月から1861年7月までの12か月降水量2万6470mmも世界記録と認定されている。WMOは、極端な気象現象の正式な分類や評価の継続に大きな関心を寄せている。気象学や気候学の進歩で過去の気象記録の詳細な再分析が可能になったため、気候データセットの整備が進み、これが気候の変動性や変化に関わる諸問題の分析に活用できるようになった。
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