国際エネルギー機関、都市は持続可能なエネルギーへの移行で重要な役割を担っていると指摘
発表日:2017.04.06
国際エネルギー機関(IEA)は、都市部のエネルギー使用が急増する中、都市は持続可能なエネルギー移行の鍵になると指摘した。特にストックホルム、フランクフルト、ソウルは、再生可能エネルギーや電気自動車の拡大、建物への再生可能な冷暖房供給を目指し、野心的目標を掲げている。こうした目標の達成にはエネルギーシステムの様々な要素をより密接に結合することが必要で、それが可能なのは都市レベルだという。例えば、熱部門を戦略の中核とするストックホルムとフランクフルトでは地域熱供給システムが導入され、様々な選択肢が一体化されている(ヒートポンプ等による電力部門との結合、オフピーク時での再生可能な電力を利用した温水供給等)。また、都市は大気汚染軽減に役立つ電気自動車への移行促進に意欲的で、その成功は再生可能エネルギーの導入と連動するという。一方、都市や企業に比べ、現在の市場や規制は地域ごとの分散型エネルギーモデルへの対応が遅れており、電力・熱・運輸部門を結合し、より統合的な手法による政策決定が必要とIEAは指摘している。
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