世界気象機関、高山における気候変動適応と災害リスク軽減をテーマにサミット開催へ
発表日:2019.10.28
世界気象機関(WMO)は、2019年10月29~31日にジュネーブで高山サミットを開催する。気候変動と災害リスクに対する高山地域の回復力向上を目指したものであり、世界中から150人超が参加する。「世界の給水塔」とも呼ばれる高山地域は、気候変動の影響を強く受け、氷河湖決壊洪水や雪崩などの自然災害に見舞われている。会合では、高山とその下流地域における持続可能な開発や災害リスクの軽減、気候変動への適応を支援するために優先すべき取組が議論され、行動の呼びかけが採択される見込みである。サミットが目指すところは次の通り。1)高山地域における気候変動影響に対処するための優先的な取組や投資に関し分野横断型の統合アプローチを促進する、2)水文気象学的な気候・予測サービスの改善に向けた具体的手段を明確にする、3)高山地域特有の脅威からくる気候リスクやこれに対する早期警戒システムのロードマップを明確にする、4)科学と政策との関連性を深め、科学に基づいた知見が政策や適応戦略の意思決定材料となるようにする。
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