国際再生可能エネルギー機関、再生可能エネルギーで産業・運輸分野のゼロエミッション達成は可能と報告
発表日:2020.09.09
国際再生可能エネルギー機関(IRENA)は、現在の取り組みに大きな変化がない限り、2050年には7つの重工業・輸送部門(鉄鋼、化学、セメント、アルミニウム、航空・海運・道路交通の3つの長距離輸送)で世界全体のCO2排出量の38%を占めることになるため、集中的に行動することにより今後の40年で方向転換を図り、2060年頃までに同分野でゼロエミッションを達成することができると、「Reaching Zero with Renewables」報告書で指摘した。しかし同部門では、再生可能エネルギーを利用する選択肢はまだ商業的には成熟しておらず、同報告書では政策立案者や投資家に対して、ゼロエミッション達成に向けて数少ない選択肢の規模を拡大していく道を追求するよう強いメッセージを発信した。目標達成には、エネルギー使用や産業プロセスからのCO2排出をなくす必要があるため、電力、バイオ燃料、水素などのコスト効率の高い再生可能エネルギー担体を生産し、エネルギーと原料の両方へそれらを供給することが重要となる。
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