世界資源研究所、各国の新しい排出量削減計画の状況を紹介
発表日:2021.02.26
世界資源研究所(WRI)は、各国の温室効果ガス(GHG)排出量の新しい削減計画「自国が決定する貢献(NDC)」をまとめた国連の新しい報告書の内容を紹介した。提出済みの75か国(48のNDC)の削減目標を積み上げた結果、気候変動の影響を防ぐために必要なレベルを大きく下回っていたため、未提出の国はより大きな野心を示し、野心の低いNDCを提出した国も計画を上方修正することが急務である。世界の排出量の半分以上を占める58か国は、今世紀半ばまでに実質排出ゼロ(ネットゼロエミッション)目標を達成することを約束しているが、中国や米国を含む多くの国はまだNDCを提出していない。日本、韓国、ニュージーランドは野心の低いNDCを提出したが、その後2050年までに実質排出ゼロを目標とすることを明らかにし、国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)までにNDCを強化する予定である。これらの実質排出ゼロ目標を合わせれば、これまでの3℃の温暖化予測を2.1℃に抑えられるようになる。
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