カナダ政府、廃棄物埋立地から発生するメタンガスを削減するための施策について意見を募集
発表日:2022.01.28
カナダ環境・気候変動省(ECCC)は、同国でメタン排出量の約4分の1を占めている固形廃棄物埋立地からのメタン排出量を削減するための施策について、協議を開始することを発表した。同国政府は、埋立地メタン回収・破壊対策の草案について、一般および利害関係者の意見を求めた。有機物が分解してできるメタンは、単位質量あたりで見ると二酸化炭素よりも地球温暖化に寄与してきた温室効果ガスである。また、メタンは重大な大気汚染物質であり、毎年世界で50万人の早期死亡の原因になっていると推定されており、スモッグの発生にも寄与している。循環型経済では、廃棄物から発生するメタンは、肥料や土壌改良剤、再生可能エネルギーなどの製品の原料として再利用されるべきである。メタン排出量の削減は、温室効果ガス全体の排出量を2005年比で40~45%削減し、また「国際メタン誓約」の一環としてメタン排出量を30%削減するという、同国政府が掲げる2030年の目標の達成につながる。
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