欧州環境庁、都市のスプロール化が環境に及ぼす影響を警告
発表日:2022.05.05
欧州環境庁(EEA)は、都市部における土地の転用(land take)と土地の劣化に関する報告書を発表した。同報告書は、欧州連合(EU)と英国の662の機能的都市部(都市とその通勤圏)における土地利用の変化と社会経済的傾向に焦点を当てたものである。2012年から2018年にかけて、欧州の都市部では、土地の転用、およびアスファルトやコンクリート、建物による土壌被覆(soil sealing)が進んだ。この期間、欧州とイギリスの都市部における土地の転用は3,581km2増加、土壌被覆は推定1,467km2増加し、そのほとんどが農地と牧草地であった。また、土壌被覆により推定420万トンの炭素が隔離される可能性を喪失した。土地の転用の継続は生物多様性を破壊し、欧州を自然災害に対してますます脆弱にする。土地の劣化を止め、湿地、泥炭地、沿岸生態系、森林、草原、農地を回復させることは、生物多様性の減少を防ぎ、気候変動に適応するための重要な鍵となる。
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