水銀の国際的管理に向け、水銀条約政府間交渉委員会第3回会合が進行
発表日:2011.11.03
水銀条約の締結に向けた政府間交渉委員会第3回会合が、2011年10月31日からナイロビの国連環境計画(UNEP)本部で開催されている。会合では、2013年の条約締結を目指し、水銀の排出削減、市場への供給削減、保管能力の強化、廃棄物中の水銀の管理と汚染サイトの浄化、対策実施への技術・資金支援、知識・能力強化等について、120カ国の政府代表が議論を行っている。水銀は人間の体内に入ると、神経系を侵し、行動障害を引き起こす有害物質で、世界保健機関(WHO)も、公衆衛生上懸念される上位10物質に入れている。環境に放出されると、分解されずに大気、水、土壌の間を循環し、特に魚を介して食物網に入る。火力発電所や、石油・ガス燃焼で排出されるほか、体温計、電池・蛍光灯等にも含まれている。また、小規模の金採掘(ASGM)では大量の水銀が使われ、労働者や地域住民の健康が懸念されている。委員会メンバーは、ASGMの水銀使用を控えられる方法は存在するので、方法変更への投資が必要だと述べている。
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