国土交通省と茨城県は、霞ヶ浦浄化センターにおける「高速吸着脱リン法」の実証試験結果の評価を公表した。「高速吸着脱リン法」は、セラミックを主体とした吸着剤を用いて下水中のリンを選択的に除去するもので、凝集剤の添加や生物学的に除去する方法とは異なる新たなリン除去の方法。茨城県霞ヶ浦浄化センターにおいて、平成24年3月から約1年間にわたり、日本下水道事業団により「高速吸着脱リン法」のパイロットプラントによる実証試験が行われた。その後、平成25年3月28日に同事業団が設ける有識者による外部技術評価委員会において処理方法の評価が実施され、5月27日には国土交通省が設ける水処理技術委員会への報告が完了した。今回、国土交通省では、これらの評価結果に基づき、同処理方法は計画放流水質に適合した処理方法であると判断し、茨城県に通知した。茨城県では今後、事業計画の作成、実施設の供用に向けて取り組んでいくという。