国環研、研究情報誌「環境儀」第61号「『適応』で拓く新時代!~気候変動による影響に備える~」を刊行
発表日:2016.07.07
国立環境研究所は、研究情報誌「環境儀」第61号「『適応』で拓く新時代!~気候変動による影響に備える~」を刊行した。気候変動は、世界各地で様々な分野に影響を及ぼしている。日本でもサクラの開花の早まりやイロハカエデの紅葉の遅れ、高山生態系の消失、農作物の品質低下や栽培適地の移動、感染症を媒介する蚊の分布域の北上などが報告されている。こうした気候変動による影響の進行を食い止めるためには、温室効果ガスを削減する「緩和」とともに、気候変動による影響に対処する「適応」が重要なことが認識されるようになってきた。今号では、世界や日本を対象に、将来、気候変動がどの分野にどのような影響を及ぼすかをモデルによって評価する研究(気候変動影響評価研究)成果が分かりやすく紹介されている。また、これまでの影響評価に加えて、近年注目され始めた「適応」に関する最新の研究成果に関する記事が掲載されている。