国環研、研究情報誌「環境儀」第63号「『世界の屋根』から地球温暖化を探る ~青海・チベット草原の炭素収支~」を刊行
発表日:2017.01.12
国立環境研究所は、研究情報誌「環境儀」第63号「『世界の屋根』から地球温暖化を探る ~青海・チベット草原の炭素収支~」を刊行した。陸域生態系は、生育している植物の種類によって、森林・草原・農地などに分類でき、森林は地球温暖化の主要因である大気中の二酸化炭素(CO2)の吸収源として期待されている。しかし、森林とほぼ同じ面積を占める草原での吸収能力についてはこれまであまり把握されていなかった。今号は、ユーラシア大陸の中で最も標高が高い中国南西部の「青海・チベット草原」に着目し、さまざまな角度から展開された地球温暖化関連研究を紹介したもの。青海・チベット草原生態系の炭素収支の重要性、そして土壌への炭素蓄積を含む生態系への温暖化影響の長期モニタリング研究について解説している。
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