北陸先端大など、九州に自生する淡水性の藍藻から新機能繊維を開発
発表日:2017.07.07
北陸先端科学技術大学院大学、グリーンサイエンスマテリアル(株)およびオーミケンシ(株)は、九州に自生する淡水性の藍藻(スイゼンジノリ又は水前寺のり)から抽出される超高分子「サクラン」をレーヨンに練り込む独自技術を開発した。「サクラン」は同大学が2006年に発見した新機能物質で、保水能力が高く、抗炎症効果を持つことが確認されている。今回作成されたサクラン・レーヨン混紡繊維を顕微鏡分析したところ、高い抱水性・保湿性を有し、レーヨンの表面をサクランが覆う構造となっていることが分かった。また、レーヨン繊維の特性が保全されたまま、保水機能が向上し、しっとりとした感触が付与され、洗濯耐久性も維持されていることから、下着やベビー服に適した新繊維であるという。
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