富山大など、妊婦の血中Cd濃度と新生児の体格の関連について報告
発表日:2020.10.02
富山大学などの研究チームは、子どもの健康と環境に関する全国調査(愛称:エコチル調査、事務局:国立環境研究所、国立成育医療研究センター)のデータを用いて、妊娠中の母親の血中カドミウム(Cd)濃度と新生児の出生時体重、身長、頭囲及び胸囲との関連について分析・検討した。従来の研究では、妊娠中の⺟親の⾎中Cd濃度が高いと出⽣体重の減少、SGA(在胎週数に⾒合う標準的な出⽣体重に⽐べ⼩さい状態)の児の出生が多くなるという報告がある一方、調査によって結果が異なっており、より精度の高い研究が求められていた。今回、「出産時全固定データ(2016年4月)」・2017年4月に固定された金属類第一次固定データのうち17,584人の妊婦の⾎中Cd濃度等を分析し、Cd濃度別に4つのグループに分けて出生時体格との検討を行ったところ、女児においては、母親の妊娠後期の血中カドミウム濃度が最も低いグループに比べ、最も高いグループでSGAになる児が1.9倍多くなることなどが分かったという。
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