東京農工大など、気象データで樹木が肥大成長を始めるタイミングを予測
発表日:2020.10.28
東京農工大学を中心とした国際共同研究グループは、温帯や冷温帯に生育する樹木が春に肥大成長(以下「形成層活動」)を再開するタイミングを、気象データから予想する手法を考案した。同研究グループは、形成層活動の季節的変化や気温などとの関係を解明することが、ひいては木質バイオマスの生産量予測につながるという視座から、2013・2014年に針葉樹「サワラ」の形成層活動を調査した。その結果、両年の晩冬から初春の間(主に2月・3月)の最高気温の推移は大きく異なっており、形成層活動の再開時期も15日違うことが明らかになった。一方、気温上昇が形成層活動再開の引き金であることを示す実験結果等を踏まえ、最高気温と形成層の細胞分裂が始まる温度(以下「閾値」)の差分を累積した「形成層再活動の指標(CRI)」を、気象データとサワラ固有の閾値から算出したところ、最高気温が1〜4℃上昇した時の再開時期の変動を予測できることが分かった。さまざまな樹種の閾値を把握し、CRIのデータベースを構築することで、地球環境変動下における地域のバイオマス生産量を高い精度で予測できるようになるという。
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