キクイムシを起因とする都内広葉樹林「ナラ枯れ被害」を調査 NPO法人birth
発表日:2022.06.12
NPO法人birth(西東京市)は、東京都内の雑木林においてナラ枯れ被害状況の調査を行った。同団体は、東京都を拠点に公園づくりを協働で行うNPO法人で、近年はテレビ東京「池の水ぜんぶ抜く大作戦」に出演するなど幅広い活動を展開している。昨今、都内各所でカシノナガキクイムシを起因とするナラ枯れ被害が急増しているが、若齢木のナラ枯れ発生状況を調査した事例は少なく詳細はわかっていないことから、同団体は自治体と市民団体が協働で管理している落葉広葉樹二次林(敷地面積:約2ha)において調査を行った。調査の結果、林内には胸高直径5cm以上のコナラが176本、クヌギが143本生育しており、ナラ枯れ被害木はコナラ65本(率にして36.9%)、クヌギ18本(12.6%)であった。同じ胸高直径の場合、コナラの方がクヌギより被害を受けやすい傾向が見られた。胸高直径30cm以上の樹齢50~80年のいわゆる大径木では被害木の割合は84.7%であり、大径木の多くが被害にあっていることがわかった。一方、胸高直径30cm未満、樹齢15年未満の若齢木の被害割合は12.8%であったという。
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