岐阜・各務原市、PFAS低減へ 浄化システム(第一期工事)の契約締結
発表日:2023.09.08
岐阜県各務原市は、PFAS(ピーファス)の総称で知られる有機フッ素化合物(代表物質:PFOS・PFOA)の濃度を暫定目標値以下とするため、活性炭による浄化システム(第一期工事)の契約締結をした(受注者:日本原料株式会社、受注額:49,986,000円、締結日:令和5年8月7日)。各務原市のほぼ半数の世帯に水道水を供給している三井水源地から国の暫定目標値を上回るPFASが検出された問題で、今回、市は活性炭による浄化システムを導入してPFAS低減を図る。具体的には、三井水源地内の曝気槽4池(1号池~4号池)を利用して、遊離炭酸除去補助材の一部を活性炭に置き換えることで、PFAS除去機能を追加する。8月22日には1号池の活性炭設置作業を開始。9月5日に1号池で採水試験を行い、活性炭に通す前1リットルあたり86ナノグラムあったPFASは活性炭に通した後は5ナノグラムまで低減したことが確認された(国の暫定目標値:50ナノグラム)。今後、残りの池においても同様の作業を進めるという。