三菱重工業（株）は、風力発電用の風車市場の需要拡大に対応するため、（株）石橋製作所と合弁で、風力発電設備用増速機の製造・販売会社を設立すると発表した。新会社は平成20年4月に設立し、福岡県直方市の石橋製作所本工場隣接地に新工場を建設して、2010年から生産を開始する計画という。風力発電設備用増速機とは、風車の翼の回転力を発電機に伝える際に、適切な回転数へ変換させる役割を担う部品。両社はこれまでも風車用増速機の共同開発を実施しており、現在は、定格出力600ｋW、1,000kWおよび2,400kWの風力発電設備用増速機を石橋製作所が製造し、三菱重工業に納入している。新工場では、三菱重工業の大型戦略機である定格出力2,400kW風力発電設備向けの増速機を生産するという。