中部電力（株）は、管内閣総理大臣より平成23年5月6日に要請があった、浜岡原子力発電所のすべての原子炉の運転停止要請について、受け入れを決定したと発表した。同社では、管総理による要請の表明と、経済産業大臣からの要請書の受領をうけ、対応について検討を重ねてきた。その結果、原子力は、安全の確保を最優先に、立地地域や広く社会の信頼を得て成り立つものであると考え、現在運転中の浜岡原子力発電所4、5号機（4号機：沸騰水型、定格電気出力113.7万キロワット、5号機：改良型沸騰水型、定格電気出力138万キロワット）を停止することを決定した。また、運転停止中の3号機（沸騰水型、定格電気出力110万キロワット）についても、当面運転再開を見送ることとなった。同社では、今後、津波に対する安全性を一層高めるため、防波壁の設置などの対策を速やかに実施するとともに、実施内容を公表していくという。また、顧客や立地地域の住民、株主等に過度な負担、不利益が生じないよう、政府に対し、十分な配慮と支援を求めた。