(独)国立環境研究所、新たな気候変動予測シナリオ「代表的濃度パス(RCP)」を開発
発表日:2011.09.26
(独)国立環境研究所は、新たな気候変動予測シナリオである「代表的濃度パス(RCP)」を開発したと公表した。これは、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第5次評価報告書作成に向けて、同研究所の参画する「統合評価モデルコンソーシアム」が中心となって、開発したもの。RCPには、4つの代表的シナリオがあり、大気中の温室効果ガス濃度が放射強制力の上昇に与える影響の大きさをもとに特徴づけられ、それぞれRCP8.5、RCP6.0、RCP4.5、RCP2.6と呼ばれている。同研究所では、AIMモデル(アジア太平洋統合評価モデル)を用いて、茨城大学および(独)海洋研究開発機構と共同で、RCP6.0(工業化以前と比較して、放射強制力が今世紀末に6.0W/m2上昇するというシナリオ)を提供。また、2℃目標(将来の気温上昇を2℃以下に抑えるという目標)を達成するためのシナリオについても発表した。なお、同研究は、第2期中期計画地球温暖化研究プログラムのもとで、環境省環境研究総合推進費における研究課題A-0808およびS-5を通じて実施された。
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