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 ドイツ連邦環境大臣、洪水防止先進地域を視察、洪水防止の強化を要請

発表日:2013.06.18


  ドイツ連邦環境省のアルトマイヤー大臣は、ザクセン州とザクセン=アンハルト州で実施されている洪水防止モデルプロジェクト3件の現場を訪れた。これらは、堤防の撤去、水量調節可能な干拓地や氾濫原の導入、自然・生物多様性の保全と連携しつつ洪水防止対策を行う先進的プロジェクトで、2002年の洪水の経験に基づき実施されている。アルトマイヤー大臣は、堤防が撤去された地域では2013年の大洪水でも水位が大幅に低かったことを指摘し、「河川は、より多くの空間を必要としている。近自然型の川岸は洪水に対抗する効果的な手段である」と述べた。さらに、堤防は防止対策において重要だとしつつも、「一方で、堤防は問題そのものを下流に移動させることが多い」とし、「我々は、洪水の経験から学び、堤防を同じ場所には建設するべきではない。洪水防止への総合的なアプローチが必要であり、堤防に、氾濫原の復元と新設を賢明に組み合わせ、早急に実施することが重要だ」と述べた。

情報源 ドイツ連邦環境省(BMU) プレスリリース
国・地域 ドイツ
機関 ドイツ連邦環境省(BMU)
分野 地球環境
キーワード 生物多様性 | 河川 | ドイツ連邦環境省 | BMU | 洪水 | 自然環境 | 堤防
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