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 EU助成プロジェクト、市民に外出時の大気環境をスマートフォンで提供する技術を開発

発表日:2014.08.07


  イタリアなど4カ国の研究機関は、EUから200万ユーロの助成を受け、市民に外出時など身の回りの大気環境をスマートフォンで提供する技術を共同開発した。社会、情報、環境など各分野の専門知識を結集して開発したのは、大気汚染物質(オゾン、煤など)の曝露を監視するアプリAirProbeと、騒音レベルを測定するアプリWideNoiseである。いずれも情報や感想が共有でき、対話型地図を活用する。AirProbeは、無線接続の携帯用小型測定器と共に使用するもので、測定値は中央サーバーに送られ、サーバーからは汚染地域や汚染ピーク時等の情報が送られてくる。4都市で試験運用した結果、測定器の小型化や量産化が当面の課題だという。一方のWideNoiseは、すでにヒースロー空港の拡張案の調査で利用されている。EUにおいて、大気汚染に起因する2010年の早死者は40万人以上と推定されており、今回のアプリ開発は、汚染の傾向分析に役立つほか、オンラインでの情報提供による効果(交通渋滞への対応等)も期待できるという。

情報源 欧州委員会 プレスリリース
国・地域 EU
機関 欧州委員会
分野 大気環境 環境総合
キーワード 大気環境 | 騒音 | 欧州委員会 | 地図 | アプリケーション | 大気汚染物質 | スマートフォン
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