欧州環境庁(EEA)は、欧州委員会と共に、域内の最新の大気質状況を閲覧できるオンラインサービス「欧州大気質指標」を開始したと発表した。同指標は、主要な大気汚染物質である粒子状物質(PM2.5及びPM10)、地表オゾン(O3)、二酸化窒素(NO2)、二酸化硫黄(SO2)のデータを反映したもので、都市や地域に設置された2000カ所以上の観測地点の状況を確認できるようになっている。観測地点を示す丸印が、大気質状況に応じた色で地図上に表示されており、遡って47時間前までの1時間ごとの、又は直近の約10日間の大気汚染物質濃度を含めた短期的な(時間単位および日単位の)大気質状況を調べることができる。EEAのブルイニンスク長官は、「自分の住む地域の大気質状況を簡単に知ることができる。この指標は特に都市部の住民の健康を守るうえで重要だ」と述べた。なお、EEAは、加盟国の最新の大気汚染情報を提供する「国別ファクトシート」も公開した。経年変化も含めた大気汚染物質の排出状況や大気質などに関する各国の情報をウェブ上で閲覧できるという。