欧州委員会は、冷暖房を含むEUの温熱・冷熱部門をよりスマートで効率的なものにし、持続可能性を実現するための初の戦略を公表した。建物の冷暖房や産業プロセス、流通部門の冷蔵庫などで使用する温熱・冷熱は、EUの年間エネルギー消費の50%を占めているという。この背景には、建物の老朽化により冷暖房が効率的に機能していないことや、再生可能エネルギーが有効活用されていないこと、産業部門から膨大なエネルギーが排熱、排冷熱として廃棄されていることがあるという。こうした中、今回の戦略では、1)建物の改修を容易にする、2)化石燃料への依存を減らし、再生可能エネルギーの利用を増やす、3)産業部門から廃棄されたエネルギーを再利用する、4)消費者や企業を関与させる、などが挙げられている。この戦略は、市民や産業部門のエネルギー支出の節約や雇用の創出、エネルギー安全保障の推進に加え、国連気候変動パリ会議以降の気候アジェンダへの取組として、CO2排出や大気汚染の大幅な削減にも寄与するという。
情報源 | 欧州委員会 プレスリリース |
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国・地域 | EU |
機関 | 欧州委員会 |
分野 | 環境総合 |
キーワード | 再生可能エネルギー | 冷暖房 | 欧州委員会 | 建物 | 持続可能性 | 再利用 | エネルギー消費 | 冷熱 | 最適化 | 温熱 |
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