ドイツ連邦環境省(BMUB)は、ベルリンで開催中の国際観光市(ITB)において、持続可能なツーリズムのための手引書2点を公表した。1つ目の、ドイツ観光連盟による実践手引書「ドイツにおけるツーリズムの持続可能性:必要要件、提言、実行支援」では、8つの行動分野で、環境・経済・社会的視点を考慮する40基準が策定され、自然と環境保護、経済発展、生活の質や地域住民の参加を進めるための提言とチェックリストがまとめられている。2つ目の手引書「到達可能な魅惑」は、ドイツ自然公園連盟とEUROPARCドイツが作成したもので、自然体験の構想方法や自然ツーリズムの新たな製品・プロジェクト開発などの機会に保護地域と地域パートナーの協働体制を改善していく方法を示している。ヘンドリックス連邦環境大臣は、「ツーリズムは自然や環境を必要としているにも関わらず、負荷を与えてもいる。休暇先の自然や文化に対し責任ある対処を望むツーリストが増加している。持続可能性を具体的に実践するため業界を支援していきたい」と述べた。