アメリカ環境保護庁(EPA)は、地域がそれぞれ直面する脅威に応じた適応計画の設計を支援する、オンライン気候変動リスク評価ツール(CREAT)の改訂版を公開した。気候変動は干ばつや洪水の増加、海面上昇を引き起こすとされ、配水・排水設備は大きな課題に直面している。CREATは、水害、廃水処理、暴風雨対策設備に特化したツールで、地域のリーダーの賢明な意思決定を支援するために作られ、運用されている。改訂版は、直感的に利用しやすいように改良され、気候変動の予測データや経済的価値で示したリスク評価の結果などを提示する。CREATの気候予測マップでは、きわめて強い嵐の降水強度や100ºF(約37.8℃)を超える年間の日数など、将来の気候シナリオが示されている。制作や改訂に当たっては、上下水道事業者や水関係の協会・団体、気候科学やリスク評価の専門家、複数の連邦機関と協議を重ねた。これまでに多数の地域で適応計画に利用され、地域の設備や運用の弱点把握などに活用されているという。