フィンランド環境研究所、バルト海の水中騒音は魚類と海洋哺乳類にとってリスクがあると報告

発表日:2017.01.25

フィンランド環境研究所(SYKE)などは、バルト海の水中騒音を初めて測定し、人為起源の水中騒音が著しく、海洋生物に影響を及ぼしていると報告した。バルト海では、船舶や海中の建設など沿岸地域における活動によって騒音が発生している。水中騒音は遠方まで影響を及ぼすため、その管理では国際的な協力が必要とされている。魚類や海洋哺乳類は仲間や捕食者の位置の把握、餌の発見を音に頼っており、自然音を著しく超える騒音は行動の変化や怪我にもつながるという。SYKEなどは、バルト海38地点の測定地に基づく音圧マップを作成。このマップは種の分布や自然保護区などの情報と共に沿岸地域利用の計画策定に使用できる。状況は海域によって大きく異なり、バルト海南部(特にデンマーク海峡)では全騒音中で船舶からの騒音が最大だったが、フィンランド湾の一部では人為起源の騒音は極めて稀だったという。騒音の影響は季節、水温、塩分成層などによって異なり、より詳細な測定と固有種への影響調査が必要とされている。

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