フランス環境エネルギー管理庁(ADEME)は、トラックなど道路輸送の温室効果ガス(GHG)排出削減とエネルギー効率化を目指すプログラム「オブジェクティフCO2」で初めて、優れた取組を行った企業や自治体を表彰した。フランスでは輸送全体のうち道路輸送が占める比率が貨物で84%、旅客では87%と高く、道路輸送の排出削減が重要となっている。プログラムには2つの側面がある。1つは各事業者が3か年の自主的排出削減計画を策定し実施を約束するもので、これまでにフランスで大型車を使う事業者の約4分の1にあたる1325社が、この自主的取組に署名した。今回は削減量、対策の革新性、自治体・輸送事業者間協力の3部門合わせて11団体が表彰された。プログラムのもう1つの側面は、事業者のGHG削減実績を検証し、基準に達した団体に「オブジェクティフCO2」ラベル表示を認定するもので、今回44事業者の認定が発表された。このプログラムはADEMEとフランス環境省(MEEM)が、フランス輸送・ロジスティック訓練開発協会(AFT)などと協力して実施している。