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 アメリカ海洋大気庁など、過去最大のデータを基に世界の地表オゾン汚染状況を報告

発表日:2018.02.06


  アメリカ海洋大気庁(NOAA)等の科学者らは、世界4800以上の観測地点で毎時測定した地表オゾンデータを基に過去最大のデータベースを作成し、世界のオゾン汚染の分布と傾向を分析した「対流圏オゾン評価報告書」(TOAR)を公表した。地表オゾンは、温室効果ガスであり、かつ自動車や発電所等からの排出ガスを前駆体として生成される二次汚染物質で、人々の健康や作物等に有害である。報告書によると、オゾン濃度は、2000~2014年に北アメリカや欧州の多くの地域で大幅に低下したものの、2010~2014年ではカリフォルニアやアリゾナ等のアメリカ諸州や南欧、韓国、南日本、中国の一部地域でアメリカの健康基準である70ppb(8時間平均値)を上回る日が年間15日以上あった。また、アジアやアフリカなどデータ不足の地域もあるが、全般的に南半球の観測地点はオゾン汚染が低い傾向にあるという。公開されたTOARのデータベースは、世界の科学者や政策決定者が地表オゾンによる健康や植生への影響を定量化するのに役立つと期待される。

情報源 アメリカ海洋大気庁(NOAA) プレスリリース
国・地域 アメリカ
機関 アメリカ海洋大気庁(NOAA)
分野 大気環境
キーワード NOAA | 温室効果ガス | 排出ガス | アメリカ海洋大気庁 | データベース | 観測 | 環境汚染 | 地表オゾン | 環境汚染物質
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