アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、パートナー機関と共に過去30年近くのデータを分析し、北極圏の大幅な温暖化にも関わらず、アラスカの長期的なメタン排出量は大きく変化していないと報告した。北極の永久凍土は炭素を1000ギガトン含有していると推定されており、その一部は温暖化と共に温室効果が極めて高いメタンとの形で放出される可能性がある。北極は温暖化とそれに伴う海氷融解が急速に進んでいるため、永久凍土の炭素がどのような形態でどこへ放出されるのかを把握する必要がある。今回の分析では、アラスカのメタン排出は短期的な変動はあっても、長期的には大きく変化していないことが分かった。これは、メタンを生成する細菌と消費する細菌がいずれも温暖化と共に活発になり、メタン排出を安定的に保ってきたことを示唆しているという。ただし、永久凍土の融解は炭素を放出していないということではなく、CO2として大気や河川に放出されたり、植物に吸収されている可能性があり、NOAAは永久凍土からのCO2放出に関する分析を進めているという。
情報源 | アメリカ海洋大気庁(NOAA) プレスリリース |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカ海洋大気庁(NOAA) |
分野 | 地球環境 大気環境 |
キーワード | NOAA | 温室効果ガス | 北極圏 | メタン | アメリカ海洋大気庁 | 排出量 | 温暖化 | アラスカ | 永久凍土 |
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