イギリス環境・食糧・農村地域省(Defra)によると、水質の保全と汚染防止に向けて、イングランドの全農家に優良手法の実践の継続を義務付ける新規則が2018年4月2日に発効した。農業関連の汚染は河川や海の野生生物を害するリスクがあり、水処理費用の増大、観光・漁業の損害など経済にも影響を与えている。多くの農家は汚染リスク対策で既に大きく前進したが、この新規則は同地域の全農家と土地管理者を対象に、肥料管理の優良手法、流出等による汚染拡散の予防、土壌検査に基づく肥料の適切な使用計画等を求めており、1)土壌の養分濃度を改善し作物の必要量を満たす、肥料使用計画の策定、2)水域から離れた場所での有機肥料や給餌器の保管、3)土壌侵食を防ぐ予防措置等を具体的に定めている。新規則は今後25年間の環境行動計画の重要な一部。コフィー環境担当政務次官は、「農家にとって水路の汚染を削減する極めて重要な機会であり、同規則に従い、汚染事故削減、水質改善、資源利用の効率化による節約を促進できる」と述べた。