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 フランス、廃油の再利用とパーム油使用の制限の下に石油精製所のバイオ燃料施設への転換を承認

発表日:2018.05.16


  フランス環境省は、フランス南部のラ・メドにある石油精製工場をバイオ燃料生産施設に転換するプロジェクト(トタル社)が、原材料、特にパーム油使用への制限の下で承認されたと発表した。新施設は、化石燃料由来の燃料に代わり、植物油や廃食用油から水素化植物油(HVO)のバイオディーゼル燃料を生産する。これまでの精製工場に比べて、温室効果ガスや有害物質の排出は大幅に削減される(CO2は75%減、二酸化硫黄93%減、粒子状物質98%減)という。循環型経済に向け、新施設が使う原材料には使用済み油を優先することが義務付けられ、廃食用油や動物油脂、脂肪酸の蒸留残留物などの再生油の比率は最低でも25%と定められた。再生油の供給インフラが整うまでは通常の植物油(パーム、菜種、大豆など)に頼ることになるが、パーム油は原産国での大規模な森林伐採の原因になっている。政府は森林保護のため、トタル社にEUの持続可能性基準の遵守に加え、未加工の植物油の使用をできる限り減らすことを求め、パーム油の使用上限も45万トンと設定した。

情報源 フランス環境省 プレスリリース
国・地域 フランス
機関 フランス環境省
分野 自然環境 環境総合
キーワード バイオ燃料 | 温室効果ガス | EU | 有害物質 | バイオディーゼル燃料 | パーム油 | 森林保護 | フランス環境省 | HVO
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