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 欧州委員会、気候への影響を抑制するため食用作物由来バイオ燃料の制限案を公表

発表日:2012.10.17


  欧州委員会は、バイオ燃料の生産による土地利用変化で気候への悪影響が生じないよう、再生可能エネルギー使用拡大のために使用する食用作物由来のバイオ燃料を5%に制限する提案を公表した。EU2009年再生可能エネルギー指令では、2020年までに運輸部門で再生可能エネルギーの比率を全体の10%とすることを義務付けている。再生可能エネルギーの中でも、バイオ燃料は温室効果ガス排出量が少なく、適切に生産すれば有望な燃料である。しかしその市場が拡大するにつれ、食用の作物や飼料用の農地を森林や湿地等へと追いやる「間接的土地利用変化」(ILUC)が起こり、これを考慮するとバイオ燃料でも化石燃料と同様の温室効果ガス排出となる場合があるという。今回の提案は初めてILUCを考慮したもので、ILUCの少ないバイオ燃料生産(藻類、藁、廃棄物等、土地利用を増やす必要のない資源により生産される、いわゆる第2、第3世代のバイオ燃料)の市場インセンティブや、新規設備の最低削減基準引き上げ、ILUCの報告なども含まれている。

情報源 欧州委員会 プレスリリース
国・地域 EU
機関 欧州委員会
分野 環境総合
キーワード 再生可能エネルギー | バイオ燃料 | 温室効果ガス | 土地利用 | 欧州委員会 | 気候 | 運輸部門 | 作物 | ILUC
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