中国気象局(CMA)は、2022年北京冬季オリンピックのための気象科学技術の研究開発計画が公表されたと報じた。気象条件は、大会の段取りや施設の保守、選手の成績にも直接影響を及ぼすため、気象・気候に関する精度の高い予測や予報は冬季オリンピック成功への重要な条件となる。このためこうした気象サービスには高い科学的水準が求められている。この研究開発計画では、気象部門が競技会場の複雑な地形条件の中での高精度の冬季気象予報を重点とすること、シームレスな気象予報支援システムを構築することなどを明示した。また同計画は主要研究タスクを特定し、気象部門が強化する研究として、気候に関する危険性の評価、冬季気象・気候パターンと予測技術などを挙げ、2020年までに高速に更新する多重スケール解析および予報システムを構築するとしている。また、この機会を利用して今後の冬季スポーツイベントへの気象学的支援の基準や模範手順を定め、気象サービス能力を高めていくとしている。