海外ニュース


 ドイツ連邦環境省、トネリコ森林の立ち枯れ拡大を防ぐ新プロジェクトを開始

発表日:2019.04.01


  ドイツ連邦環境省(BMU)は、ドイツで最も生物多様性の豊かな森林生態系の一つであるトネリコ種の森林で、菌(Hymenoscyphus pseudoalbidus)感染による立ち枯れ病が急速に広がっていることから、実態調査と育林対策、生物多様性の保全を目的とする新たなプロジェクトを開始した。この菌は、東アジアからヨーロッパに入り、ドイツでは2007年に初めて検出された。感染すると、トネリコは葉や芽が枯れる立ち枯れ病になって枯死する。トネリコの森林は、絶滅に瀕した植物やキノコ類を含む多くの種の生息地であり、これらの保護がプロジェクトの焦点となる。プロジェクトではまず、トネリコの感染状況、枯死の森林生物多様性への影響を調査する。森林生物多様性の長期的な保全のため、在来種の樹木、例えばニレやフユボダイジュなどをトネリコとともに混植し、生態系の中でトネリコの役割を果たす可能性についても調査する。この結果に基づき、国内の育林業への提言が作成される。プロジェクトはBMUが2025年まで230万ユーロを拠出し、連邦自然保護庁が指揮をとる。

情報源 ドイツ連邦環境省(BMU) プレスリリース
国・地域 ドイツ
機関 ドイツ連邦環境省(BMU)
分野 自然環境
キーワード 生物多様性 | ドイツ | ドイツ連邦環境省 | 森林生態系 | 連邦自然保護庁 | トネリコ種 | 菌感染 | 森林生物多様性
関連ニュース

関連する環境技術