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 中国科学院、二酸化炭素の水素化によるガソリン製造装置の試験運用を完了

発表日:2022.03.08


  中国科学院(CAS)は、二酸化炭素(CO2)水素化によるガソリン生産量1,000トン/年の実証装置が、世界で初めて試験運用と技術評価を完了したと発表した。CO2を水素化して液体燃料や化学品に変換することは、CO2の資源利用を実現するだけでなく、再生可能エネルギーの貯蔵や輸送を容易にすることができる。CO2の活性化と選択的な変換は困難であるが、高エネルギー密度で付加価値の高い炭化水素燃料を選択的に製造できる技術は、クリーンで低炭素なエネルギー革命を推進するための新たなルートを提供するものである。CO2を水素化してガソリンにする技術は2017年に提案され、2021年に連続現地評価に合格し、CO2と水素の原料の消費を抑えながら、CO2と水素の変換率95%、ガソリン選択性85%を実現した。同技術は世界のCO2資源利用技術の新しい段階を示すものであり、カーボンニュートラルという目標を実現するための新しい戦略を提供するものである。

情報源 中国科学院(CAS)ニュース
国・地域 中国
機関 中国科学院(CAS)
分野 地球環境
キーワード 再生可能エネルギー | 水素 | 二酸化炭素 | 中国科学院 | ガソリン | 低炭素 | カーボンニュートラル | 貯蔵 | 液体燃料 | 資源利用
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