ドイツ環境問題専門家委員会(SRU)は、特別報告書「ナノ材料のための予防戦略」をドイツ連邦環境省のレトゲン大臣に提出した。SRUは、ナノ材料とその製品に関する既存データを評価した結果として、ナノ材料が人間と環境に及ぼす影響についての知見に大きな欠如があると示唆している。新しい特性を持つナノ材料も開発されており、従来の化学物質と比較すると知見の不足はきわめて大きいという。現在、ナノ材料に関するリスクの特定や評価は十分に実施されておらず、SRUは予防原則に基づいてこの新技術を扱うよう求めている。レトゲン大臣は、「新たな技術は、持続可能な場合にのみ成功を収め、そのリスクについて、把握と正当なレベルでの抑制が行われたものだけが、人々に受け入れられる。我々には、SRUが推奨する施策に取り組み、国家レベル、そしてヨーロッパレベルで対話を継続することが求められている」と述べた。ドイツ連邦環境省は、第2期ナノ委員会の対話など、ナノ材料の責任ある取扱いについて既に積極的な取組を実施している。
情報源 | ドイツ連邦環境省(BMU) プレスリリース |
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国・地域 | ドイツ |
機関 | ドイツ連邦環境省(BMU) |
分野 | 地球環境 |
キーワード | 化学物質 | ドイツ連邦環境省 | BMU | ナノテクノロジー | 健康影響 | 環境影響 | リスク評価 | 環境問題 | ナノ材料 | 予防原則 |
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