オランダで2008年3月27日、持続可能性や革新性に優れた技術や製品に贈られる「コロンブスの卵賞」の受賞者が発表された。この賞は、オランダ住宅・国土計画・環境省や経済省、保健省などの協力により、2年に一度授与されているもので、持続可能な生産技術部門、持続可能な製品・サービス部門、国際協力部門、持続可能なマネジメント部門、持続可能な社会的イニシアティブ部門という5つの部門が設けられている。今回、持続可能な生産技術部門で表彰されたのは、耐久性に優れた木材加工技術を開発したチタン・ウッド社である。同社が開発したAccoyaウッドは、木材をアセチル化処理したもので、温度が変化しても収縮・膨張することが少なく、また、腐食しにくいのが特徴である。熱帯の硬木のように丈夫だが、通常の木材を加工して作ることができるため、熱帯雨林の保全にも役立つと期待されている。