農林水産省は、「遺伝子組換え植物実態調査」の平成21年から平成23年までの結果を公表した。同調査は、「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律」(カルタヘナ法)に則り、承認の際に予想されなかった生物多様性への影響が生じていないかを調べるため、また遺伝子組換え植物の生物多様性への影響を懸念する声に応えるため、セイヨウナタネについて平成18年度から実施しているもの。今回、取りまとめた結果、この調査で見つかったセイヨウナタネは、その生育場所から考えて、遺伝子組換え体であるか否かに関わらず、輸送中のこぼれ落ちに由来するものであると考えられる。また、遺伝子組換えセイヨウナタネとカラシナ又は在来ナタネとの交雑個体は見つからなかったことから、遺伝子組換えセイヨウナタネが繁殖して非組換えのナタネ類を駆逐したり、組み換えられた遺伝子が交雑可能な近縁種に拡がったりする可能性は低いと考えられる。同省では、さらに信頼性の高い調査結果を得るため、今後も継続して調査を行うという。
情報源 |
農林水産省 報道発表資料
|
---|---|
機関 | 農林水産省 |
分野 |
自然環境 |
キーワード | 生物多様性 | 農林水産省 | 遺伝子組み換え生物 | 輸入 | カルタヘナ法 | 交雑 | ナタネ |
関連ニュース |
|