農林水産省は、「平成27年度遺伝子組換え植物実態調査」の結果を公表した。同調査は、「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律」(カルタヘナ法)に則り、遺伝子組換え農作物による生物多様性への影響を懸念する声にも応えつつ、承認した遺伝子組換えセイヨウナタネ・ダイズにより、生物多様性への影響が生じていないことを確認するため平成18年度から実施しているもの。今回、遺伝子組換えセイヨウナタネの生息状況及びその近縁種(カラシナ、在来ナタネ)との交雑状況を15港、遺伝子組換えダイズの生息状況及びその近縁種(ツルマメ)との交雑状況を10港、の輸入港の周辺地域で調査した。その結果、これまでの調査結果と同様、主に輸送時にこぼれ落ちた種子に由来すると考えられる遺伝子組換えセイヨウナタネ及び遺伝子組換えダイズが生育していたが、その生育範囲の拡大及び近縁種との交雑は確認されなかった。同省では、経年的な変化を見るため、今後も継続して調査を行うという。
情報源 |
農林水産省 報道発表資料
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機関 | 農林水産省 |
分野 |
自然環境 |
キーワード | 生物多様性 | 農林水産省 | 遺伝子組み換え生物 | 輸入 | カルタヘナ法 | 交雑 | ナタネ | ダイズ |
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