(独)国立環境研究所は、最近の直噴ガソリン車から比較的高濃度の微粒子が排出されることを確認したと発表した。近年急速に普及している直噴ガソリン車は、ハイブリッド車と同等の燃費性能を示すが、従来のガソリン車(ポート噴射ガソリン車)では問題視されなかった粒子状物質の排出が確認された。今回、同研究所では、直噴ガソリン車2台(欧州・国内メーカー各1台)とポート噴射ガソリン車を対象とした排出ガス試験を実施。粒子状物質の排出量、粒径分布、化学組成を調査した結果、直噴ガソリン車では、粒子重量は少ないものの、粒子個数の排出量は、ポート噴射ガソリン車の10倍以上であり、その大半はスス(元素状炭素)であることが明らかになった。主な起源は燃料(ガソリン)と考えられるため、燃料起源の元素状炭素の削減を講じることが、排出粒子の削減の上で重要という。
情報源 |
(独)国立環境研究所 報道発表
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機関 | (独)国立環境研究所 |
分野 |
大気環境 |
キーワード | 燃費 | 国立環境研究所 | 排出ガス | 粒子状物質 | 微粒子 | 化学組成 | ガソリン車 | スス | 元素状炭素 |
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