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 (独)国立環境研究所、都市沿岸海域の底質環境に係る研究プロジェクトの成果報告書を公表

発表日:2014.01.30


  (独)国立環境研究所は、研究プロジェクト「都市沿岸海域の底質環境劣化の機構とその底生生物影響評価に関する研究(研究代表者:牧 秀明)の成果報告書を公表した。近年、都市沿岸海域での底質環境の悪化が進行していることから、底生生物保全と底質環境修復のため、総量規制に加え、下層の溶存酸素量(DO)に係る水質環境基準の設定が検討されている。同報告書は、底泥中の硫化水素蓄積とその物質循環と底生生物の生息状況に及ぼす影響に関する調査研究の成果をとりまとめたもの。研究対象水域は東京湾で、底泥における硫化物イオン形成過程と酸素消費に及ぼす影響の解明、底生生物の生存に及ぼす硫化物の影響評価、貧酸素水塊・青潮が底生生物(アサリ)個体群動態に及ぼす影響を定量評価・予測する流動・水質・底質・アサリ生活史モデルの構築、などの研究調査を実施した。これらの研究成果は、今後の閉鎖性海域における水環境管理に有効な知見を提供できるという。

情報源 (独)国立環境研究所 報道発表
機関 (独)国立環境研究所
分野 水・土壌環境
キーワード 国立環境研究所 | 東京湾 | 底質 | 閉鎖性海域 | 底泥 | DO | 溶存酸素 | 底生生物 | 影響評価 | 硫化物
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